医師から見た 介護の未来と展望
医療との連携。
さらに一般社会の日常の中へ。
さらに広く深くなる、介護への需要を実感しています。
綾川町・陶病院院長 大原 昌樹 先生 |
当施設では、一般の病院としての機能と、介護施設が一体となっています。この環境の中で日々実感するのは、介護への需要が目に見えて大きくなっていることです。介護施設や在宅介護の分野だけでなく、病院でもこの傾向は同じです。とくに、ケアマネージャーの資格を持っている人は、病院のスタッフとして欠かせない存在になっています。
人手不足ももちろん問題なのですが、とくに水準の高い人材の慢性的な不足のほうがより重要なテーマです。上級資格を習得することはもちろん、常に意識して、介護スキルとコミュニケーション能力を磨きつづけてほしいと思います。介護の世界はまだまだ試行錯誤の分野でもありますから、将来的にはより高度に専門化していくでしょう。また、介護施設や医療機関だけでなく、思いもよらない分野からも、介護への需要が生まれてくると思います。
四国学院大学専門学校の学生とは、授業や実習で年中出会っていますが、前向きな姿勢が好ましいですね。これは卒業後でも変わりません。他者への「愛情」が介護の基本にあることが、学校で徹底して教えられたのがよくわかります。期待していますよ。