瀬戸内短期大学は香川県高瀬町にある短期大学です。

「特色ある大学教育支援プログラム(特色GP)」に選定されたのは、 「団塊の世代との連携による地域との共生−さぬきうどんインストラクター養成を通して地域と共に歩む実践教育−」です。本取組は、地域との連携を開拓しながら、地域の食文化の伝承と 教育を結びつけ、郷土の食文化の普及をめざす「さぬきうどんインストラクター」養成を、栄養士養成課程に取り入れたユニークなものです。郷土に根ざした教育プログラムとして、地方における短期大学の在り方の一つとして、今後の発展継続を見据えた教育実践です。


特色ある大学教育プログラム(通称:特色GP=Good Practice)は、2003年度より文部科学省が大学教育の質向上と教育改革のために始めた支援事業です。毎年全国の多くの大学・短期大学から申請があり、採択率は15%前後の狭き門となっています。本学は、2007年度331件の申請に対し選定された52件中の1件に選ばれました。
⇒ 特色GP・現代GPの選定取組についてはこちら(文部科学省の公式サイトにリンクします)

特色GP活動インフォメーション
2008年3月2日(日)に香川県高松市オークラホテル高松にて、瀬戸内短期大学特色GPフォーラム 「食と健康について考える」 を開催いたします。
大学祭(楽陽祭)でさぬきうどんインストラクターによるうどん店「瀬戸内亭」開店!!
さぬきの味「手打ちうどん」、全国学会で「うまい」の声高く!
 
うどんを通じて、郷土の食文化を伝える教育実践 〜 地域に根ざした教育を探る
 21世紀を迎え、本学では地元香川の発展に貢献すべく、郷土が誇る「さぬきうどん」の知識、製造技術を習得させています。2002年より本学独自の認定資格として、「さぬきうどんインストラクター」を立ち上げました。この資格は学生個人のスキルアップ だけを目指したものではなく、「郷土の食文化の普及」を大前提にしています。そこでは地域との共生が重要となります。
 在学中は、主任教員を核とし、学内教員の監督・指揮の下、「さぬきうどんインストラクター」取得見込者として、外部からの依頼に応じ実技指導に出向いています。価値観や世代の異なる多くの人々と交わる実践教育を通して、学生たちは机上では学び得 ないことを多く吸収しています。また、さまざまなタイプのうどんを知るための、「うどん巡礼」と称するうどん屋めぐりも実践教育の一環です。
 本学は、「さぬきうどん」ならびに「さぬきうどんインストラクター」を地域に開かれた窓口の一つと位置づけ、そこから地域に向けた積極的・継続的な情報発信を目指しています。そこで、地域教育研究センター事業の一環として、「さぬきうどん」の実技講習 会を地域住民を対象として展開します。そのことにより、目的の一部が達成可能となります。そして形骸化しつつある伝統の普及に努力すると共に、地域住民の理解・共感・賛同を得ることで、地域に根ざした大学になるよう努めています。
 また、団塊の世代が離職する時代を迎えています。彼らの生活の舞台を、会社から短大へと転換することが可能になります。本学は、人生経験豊富な人々との連携による大学教育の充実化も視野に入れています。



「さぬきうどんインストラクター」養成プログラム は、
1年生の後学期から始まり、2年次には学内で習得した技術を社会に還元すべく、出前講習会に出向きます。このプログラムを基盤として、地域との共生を目指します。


さぬきうどん概論 では、
さぬきうどんの歴史・文化や現状、製法を講義形式で学びます。また、うどんの成分や美味しさの秘密など、うどんの科学も学びます。「さぬきうどんインストラクター」を取得するには、食品加工学・食品衛生学など合計15単位が必要です。


さぬきうどん巡礼 とは、
県内の有名店を食べ歩く授業です。香川県内には800〜900軒のうどん屋さんがあると言われています。講義だけでは得ることのできない実際の味や店の雰囲気を、自らの五感で感じる授業です。


製めん技術実習 においては、
充実した施設で専門家からうどんの手打ち技術のすべてを教わります。専門家による指導を終えると、学生は1人でさぬきうどんを打つことができるようになります。


「瀬戸内亭」 とは、
製めん技術実習の最後の2日間を利用して、うどん店を営業する実習の総仕上げです。仕込みに始まり、価格やメニューの決定など、営業に関するすべての行程を学生たちの力で行います。


出前さぬきうどん講習会 にも
出向きます。PTAや公民館などからの依頼があり、習得した技術を社会に役立てる実践教育の場と位置づけています。さまざまな世代と接することで、社会性の涵養やコミュニケーション能力の向上に効果を上げてます。

特色GPへの取組みの背景
 団塊の世代の皆さんは、家でおじいさんやおばあさんがうどんを打つ姿を見て育った最後の世代でしょう。
 しかし、その後、核家族化が進み、その知識を次の世代に伝承する場がありませんでした。本学には長年培ってきた「うどんインストラクター」養成の基盤があります。本学で再度技術と知識を習得して、伝統文化の伝承に一役かっていただきたいと思います。
 団塊の世代の人口は、本学周辺だけでも約1万人と推測されます。地域との共生を実現させるためには、団塊の世代と本学との連携が不可欠であると考えます。そのアプローチの第一歩として団塊の世代の再就学と世代間交流を期待するものです。
 このような一連の流れにより、団塊の世代を巻き込むことで、地域との共生が可能になります。さらに「伝統文化の伝承」や「次世代への食育」に発展していくと考えられます。以上のような取組により、本学のより一層の活性化が図られると思います、「地域との共生」、これこそが、本学の歩むべき道と確信しています。

出前さぬきうどん講習会を終えた学生の一言
 うどん講習会の話を先生から聞いたときは、「えっ、私におしえられるのかなぁ?」と正直なところ思いました。でも、この資格はさぬきうどんの作り方や歴史、おもしろさを伝える資格です。インストラクターを目指す者として、そんなことは言ってられないと奮起し、思い切って参加することにしました。
 講習を受けに来た人は、私よりずっと年上のお母さんばかりです。初めはすっごく緊張しました。でも、参加してくれた人たちは、年下の小娘の私の説明に熱心に耳を傾けてくれ、目を輝かせながら一生懸命うどん作りに励んでいました。そんな姿を見て、はるばる岡山まで来てよかったなぁと思いました。もちろん、打ち上がったうどんは釜玉で食べましたが、おいしかったことは言うまでもありません。今までも実習などで何回かうどんは打って食べましたが、いちばんおいしかったような気がします。これからも講習会の機会があればどんどん参加したいと思います。
(徳島県出身学生)



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